Home
Work
About
#1
初代UXデザイナーとして、インテリアデザイナー向け業務支援ツールのUX基盤を構築
英語版はこちら →
領域
インテリアデザイン向けポータルサイト(B2B / B2C)
ユーザー
インテリアデザイナー
MINEでの最初のプロジェクトとして、インテリアデザイナーの業務フローを改善し、クライアントにインテリア提案を共有しやすくするためのUX設計に取り組みました。
背景
MINEは、家具およびホームファニシング領域のサービスを提供する会社です。
Studio MINEは、住まいの家具・インテリアを必要とするクライアントに対して、インテリアデザイナーが提案・設計を行うためのWebツールです。
当時、MINEにはStudio MINEの初期版が存在していましたが、まだVersion 1.0と呼べる段階にも満たない状態で、最低限の機能のみが実装されていました。
一方で、MINEの事業は急速に拡大しており、インテリアデザイナーがStudio MINEを使って、より効率的にプロジェクトを進め、クライアントとスムーズにデザインを共有できる環境へのニーズが高まっていました。そのため、私はMINE初の、そして当時唯一のUXデザイナーとして採用されました。
課題
入社直後、私に求められていた役割は明確でした。
インテリアデザイナーの作業時間を削減し、クライアントにインテリアデザインを共有しやすくするための、より良いワークフローを設計すること。
ただし、この定義は曖昧で具体案が設定されておらず、どこから着手すべきかを見極める必要がありました。
アプローチ
01
Studio MINEがどのように使われているかを理解する
最初に行ったのは、MINEのデザイナーが実際にどのような流れで業務を進めているのかを理解するため、現状のユーザーフローを作成することでした
そのうえで、ユーザーインタビューとアンケート を実施し、デザイナーがどこに課題を感じているのかを深掘りしました。
アンケートから得られたすべてのペインポイントを抽出し、それらを現状のユーザーフロー上に配置しました。これにより、どの業務プロセスに問題が集中しているのかが明確になりました。
ユーザーフロー
ユーザーインタビューとアンケート
調査の結果、多くの課題は、デザイナーが日常的に最も頻繁に使う主要ページに集中していることがわかりました。
特に印象的だったのは、ユーザーがStudio MINEに求めていたものの多くが、プロジェクト検索バーのような非常に基本的な機能だったことです。にもかかわらず、当時のツールはそうした基本的な要件さえ十分に満たせていませんでした。
02
MVPを決定する
課題が多岐にわたっていたため、すべてを一度に解決するのではなく、Phase 1ではMVPとして優先度の高い機能に絞って対応する必要がありました。
使い勝手の悪いポイントを重ねたユーザーフローを見ると、多くの課題がプロジェクトページとナビゲーション周りに集中していることが明らかでした。
使い勝手の悪いポイントを重ねたユーザーフローを見ると、多くの課題がプロジェクトページとナビゲーション周りに集中していることが明らかでした。
課題
ナビゲーションがユーザーの業務を十分に支援できておらず、メニューカテゴリも整理されていない。
FIX A
目的のプロジェクトを探して移動するのが難しい。
FIX A
FIX B
クライアントにデザインを共有しづらく、複数の画面を行き来する必要がある。
FIX C
Studio MINEの開始地点となるページがわかりにくい場所に隠れている。
FIX B
UIに一貫性がなく、プロフェッショナルな印象に欠けている。
FIX D
03
デザインする
ソリューションの具体例
FIX A
メニュー構造を整理し、トップ・サイドナビゲーションを追加
BEFORE (v1.0)
サイドナビゲーションが常に表示され、
スペースを大きく占有
AFTER (v2.0)
パンくずリスト
トップナビゲーション
サイドナビゲーションを隠す
FIX B
新しいランディングページを追加
BEFORE (v1.0)
Studio MINEの初期ページが管理ツールの一部に隠れており、Studio MINEを開くまでの導線がわかりにくい状態
AFTER (v2.0)
3つの主要CTAと最近のプロジェクトへのアクセスを備えた新しいランディングページを追加
「前回の作業を続ける」導線を追加
FIX C
主要ページの構造を見直し、作業フローを改善
BEFORE (v1.0)
ムードボードと商品を管理するルームページが分かれていたため、2つのページを行き来しながら作業する必要があった
AFTER (v2.0)
カードビューとリストビューを追加
ムードボードとルームページを統合し、ムードボード上で作業しながら商品を選択できる構造に
Designers can select products while working on Moodboard
FIX D
全ページとダイアログに新しいUIを適用
UIの一貫性を保つためには、MINEデザインシステムをゼロから構築することが不可欠でした。
各ページのデザインを進めるのと同時進行で、ボタン、タイポグラフィ、ロゴ、カラーなどの基本要素を決定し、全ページに新しいUIを適用しました。
MINEデザインシステムの一例
ボタン
タイポグラフィー
ロゴ、カラー
デザインシステムを用いたUIアップデートの一例
BEFORE (v1.0)
AFTER (v2.0)
プロジェクトページ
ルームページ
ルーム自動作成ページ
スポットライトページ
初回リリース後に見えた課題
初回リリース後、いくつかフォローアップが必要な箇所が見つかりました。
多くはUIに関するもので、たとえば4カードレイアウトが明らかに大きすぎること、ページごとにカードサイズが揃っていないこと、各ページのマージンやスペーシングを調整する必要があることなどでした。
これらの点は、リリース後のフィードバックをもとに改善しました。
初回リリース
その後に変更
成果
“This is absolutely HUGE. I can't get over how fun Studio MINE is to show now. Congratulations on all the work that made these changes possible.”
「これは本当に大きな変化です。今のStudio MINEを見せるのがこんなに楽しいなんて、まだ信じられないくらいです。この改善を実現するために尽力してくれた皆さん、本当におめでとうございます。」
VP of Operations at MINE
MINEのインテリアデザイナーからの声
「素晴らしい改善です。以前よりずっと使いやすくなりました。」
「とてもしっかりした土台ができていると思います。」
「デザインボードの下に商品リストを表示しながらデザインできるようになったのは、大きな改善です。」
「商品追加への導線が
わかりやすくなりました。」
「色や見た目が非常に洗練されていて、プロフェッショナルに見えます。」
「新しいバージョンは、全体の流れが
とてもスムーズです!」
「ポータル内を移動しやすくなり、商品も見つけやすくなりました。デザイナー単位でプロジェクト検索できるのも素晴らしいです。」
「プレゼンテーションページの変更が一番大きいです。プロジェクトをデザインする時間が大幅に短縮されました。」
「クライアントに共有したときの見た目がとても良いです。」
Studio MINE v2.0によって、どの程度改善されたと思いますか?
100%
全てのユーザーが改善を実感。
Studio MINEを10段階で評価すると?
8.4 ポイント (平均)
v1.0では7.14点だったため、10%以上向上。
8点以上をつけたユーザーの割合
28.6% → 80%
v1.0では28.6%だったため、約280%増加。
学び
  • Studio MINEにとって初めての大規模アップデートであり、Phase 1では優先度の高い項目に絞って対応しました。そのため、ユーザーにとっても会社にとっても、非常に大きなインパクトのある改善となりました。
  • 私がこのプロジェクトにおいて正しく進められた点は、リサーチに基づいて主要な課題を特定し、新しいナビゲーション、新しいランディングページ、そして新しいプロジェクトページを通じて、今後の拡張にも耐えられる、安定したUX基盤を築けたことです。
英語版はこちら →
PREV
MINE #4
その他のプロジェクト
NEXT
MINE #2